「ポテトの揚げ油」でパークが煌びやかに灯る！廃食油を 活用したユニバーサル・スタジオ・ジャパンの新たな魅力の裏側をご紹介

2025年11月18日より、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン内に「グリーン・ストリート・イルミネーション」が新登場しました。グリーン・ストリートを彩るこのイルミネーションは、パーク内のレストランで使用したポテトの揚げ油などの廃食油のみから精製された、100%バイオディーゼル燃料を使って自家発電した電力で点灯しています。

同様の燃料は、ライド・アトラクション「ジョーズ」のボートエンジン燃料でも、2024年11月22日から活用しており、こちらは5％混合軽油の状態で活用しています。
なぜ、ユニーバーサル・スタジオ・ジャパンが、このような環境負荷軽減に取組むのか、担当者を取材してみました！

・ポテトの揚げ油でキラキラ煌めく「グリーン・ストリート・イルミネーション」の誕生秘話
・ユニバーサル・スタジオ・ジャパンがやるから意味がある！担当者が語る、パークの環境分野でのCSR活動
・廃食油だけじゃない、「循環型社会推進プロジェクト」でサステナブルなパークを目指して

「ユー・エス・ジェイらしい取組みだからこそ、環境問題という取組みに、気づけば楽しみながら参加しているという仕掛けができると思います。」と語るのは、バイオディーゼル燃料活用を含むユー・エス・ジェイ発の環境負荷軽減に関する取組みを担当する、ファシリティサービス＆デベロップメント部長の海老原 陽です。

数年前、パーク内のレストランで廃食油が大量に出ていることを知りました。そこで、廃食油をアップサイクルして再利用できないか、チームで話し合いを重ねていきました。そんな中、ジョーズのボート燃料が廃食油から作ったバイオディーゼル燃料に置き換えられることを知り、これをきっかけに廃食油をバイオディーゼル燃料として再活用していくさまざまな取組みの検討を開始しました。

ジョーズのボートエンジンへの取組みを始めた頃から、バイオディーゼル燃料を100％活用することを目指していました。そんな中、ほかの活用方法を探しているうちに、発電機に使えることを知り、イルミネーションのアイデアが湧きました。
実は、猛暑対策として今夏に誕生した「グリーン・ストリート」を、もっと活用できないかと考えていたので、クリスマスイベントに合わせてイルミネーションでパークを華やかにするアイデアがぴったりだと思い、今回の施策を企画しました。
イルミネーションは年間を通して楽しめるので、“パークの新しい夜の名物”として、ゲストの皆さんにときめきを感じてもらえたらうれしいです。

気候変動をはじめとする環境問題は、今過ごしている日常を大きく変えてしまうリスクだ、と私は捉えています。私たちのスローガンである、『子どもたちの笑顔があふれる未来』がいつまでも続くように、循環型社会の実現に取り組んでいくことが大切だと思っています。

難しく思える環境問題も、イルミネーションなどの身近なエンターテイメントを通して、楽しみながら取り組んでいけるようなアイデアを、これからもゲストの皆さんに届けていきたいです。

ユー・エス・ジェイでは、「LOVE HAS NO LIMIT」のスローガンのもと”子どもたちの笑顔あふれる未来づくり”の推進のため、3つの柱でCSR活動を行っています。
その内の一つが環境問題への取組みであり、今回のイルミネーションのような”循環型社会推進プロジェクト”はバイオディーゼル燃料活用にとどまりません。
食廃油以外にもパークで発生する廃棄物に新たな価値を与えて再利用を行う“資源の地産地消” を目指してに励んでいます。

例えば、フードの調理時に発生する食品廃棄物の再利用として生ごみを液肥化しパーク内の植栽用肥料にリサイクルし、提携農家への提供を予定してます 。
その他にも、工事中の足場を隠すイメージシートや古くなったワードローブをアップサイクルしてバッグやキーチェーンとして再利用しています。

再生可能エネルギーで灯るイルミネーションがユニバーサル・スタジオ・ジャパンに登場し、環境にやさしい新たな魅力が加わりました。
今後も合同会社ユー・エス・ジェイでは、”子どもたちの笑顔あふれる未来づくり” を目指し、限りある資源を有効活用するサーキュラーエコノミーを推進することで、環境負荷の軽減につながる環境課題に取り組んでまいります。