
奥能登の子どもたちを笑顔に!
とびきりのサプライズを用意してお迎えする、クルーのボランティア活動を取材
- 2025/11/06 UP
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大阪府はこの夏、令和6年能登半島地震で被災した奥能登(輪島市・珠洲市・穴水町・能登町)地域の子どもたちを大阪観光に無料で招待する、「能登半島地域の子ども大阪観光招待事業」を実施。
ユー・エス・ジェイはこの事業に協力し、スペシャルなディナーパーティやアトラクション体験、さらに思い出深いものにするべく、Universal Studios Japan Foundation事務局で社内からボランティアを募り、子どもたちへのサプライズを企画しました。本記事は、8月13日(水)に行われたイベントの密着レポートです。
【記事概要】
・2025年7月~8月にかけて、令和6年能登半島地震で被災した奥能登地域の子どもたちの大阪観光にユー・エス・ジェイが事業協力
・2025年8月13日のスペシャルディナーパーティやドンキーコング・カントリーを体験、さらには子どもたちへのサプライズなど、ユー・エス・ジェイの超元気なおもてなしの1日に密着
・本ボランティア活動に込める担当者の思い
・ボランティアとして参加した、Universal Studios Japan Foundationとは?
まずは、No Limitスマイルで奥能登の皆さんをお出迎え!
ボランティアの内容は、ステージ 33TMで行われるディナーパーティの開場に合わせて奥能登の皆さんをお迎えし、パーティの間に手書きのメッセージカードとサプライズプレゼントを用意して、お見送り時にお渡しするというもの。
集まったメンバーは、所属部署も業務もバラバラの13名。集合したところで、本イベント進行役のエクスターナル・アフェアーズ部の河野が全体の説明をします。
ボランティアメンバーは会場前にバランスよくスタンバイ。この日いらっしゃるのは、奥能登のお子さんと保護者の方々からなる144名です。
ゲートが開くと、大きな拍手ととびきりの笑顔でお出迎え! ゲストの皆さんも、うれしそうな笑顔を返してくださいました。
過去のボランティア活動が忘れられない思い出に。今回のボランティアに参加を決めた理由
お出迎えのあとは、作業部屋へと移動。河野から「参加者の中には、地震によって転校せざるを得ず、このプログラムで久しぶりに友だちと再会する子どもたちもいらっしゃいます」という話を聞き、「記憶に残る素敵な1日にしたい!」とボランティアメンバーも思いを強めます。
作業を始める前に、まずはそれぞれ簡単に自己紹介。今回のボランティア活動への参加理由についてもさまざまな言葉が寄せられました。
「ゲストと直接お会いする機会が少ないため、少しでもふれあいたかった」
「社会貢献に興味はあるが、仕事をしているとなかなかできないので」
「100kmマラソンでお世話になった能登の皆さんのお役に立ちたい」
「阪神・淡路大震災のとき、いろんな方に助けてもらった恩返し」
「能登の子どもたちの笑顔を見るために、少しでも貢献したい」
中には、「2011年に東日本大震災が起こった際、社内で募集のあったボランティア隊に参加したことを思い出して申し込んだ」というクルーも。
「被災地でさまざまなお手伝いをしていたのですが、パークのクルーだとわかると、小学生のお子さんが目を輝かせ喜んでくれて。親御さんも『落ち着いたら絶対に行きます!』とおっしゃってくださいました。その何年後か、実際にパークに来られ、私を訪ねてくださったのですよ。
パークの一人のクルーが、被災地の方々の喜びや希望につながった感動が忘れられなくて……。私は業務で直接ゲストとふれあうことがあまりないのですが、また関われる機会があればと願っていました」とボランティアに対する思い出を教えてくれました。
丁寧に、心を込めつつ、見事なチームワークで進んでいくプレゼントの準備
メッセージは、事務局が5種類のテンプレート文章を用意。親子で文面が違ったほうが、より心が伝わるのではというこだわりです。間違えずに心を込めて書こうするあまり力んでしまい、「意外と疲れる」「普段いかに手書きをしていないか」を嘆き合い、笑いが起きます。
プレゼントは、パークの中で販売中の人気のお菓子など、3点セット。今日初めて出会ったメンバーとは思えないほど、手際のいいチームワークで袋への包装を進め、まるで「どの段取りが最も効率的か」を考えるゲームかのように楽しみながら作業していました。
河野は「普段、関わることのない社内クルーが、同じ思いで出会い、お互いの仕事をリスペクトしながら作業に携わる。狙っていたわけじゃないのですが、素敵な機会になったなと感じています」と目を細めます。
クルーのボランティア活動について、村山社長が寄せる大きな期待

ボランティアが作業している間、ゲストは約2時間のディナーパーティで、エンターテイナーによる手品やダンスショーなどのスペシャルステージを体験! おいしい夕食とともに、楽しんでいただきました。
ボランティアの方では、書き上がったメッセージカードを封筒へ入れる作業中。すべての作業が予定より早く進む中、様子を見に来た合同会社ユー・エス・ジェイ 村山卓社長は「こういう活動をしてくれた皆さんの気持ちが、少しでも彼らの心に残ったらうれしい。本当にありがとうございます」とねぎらいました。
ボランティアの取組みについて村山社長は、「ユー・エス・ジェイという会社が地域社会とどのような関係性を築いているか、一人ひとりが考え直すきっかけにもなるはず」と期待を寄せます。
「以前、視覚が不自由な方の特別支援学校を訪ねたとき、USJの音楽が流れた瞬間、小さな男の子がキャラクターに抱きつき、一緒に踊ってくれました。エンターテイメントの力を自分自身でも体験し、改めてユニバーサル・スタジオ・ジャパンの素晴らしさを感じた瞬間です。
災害に遭われた方が1分でも1秒でも楽しい時間を過ごすのは、とても大切なこと。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンから社会にどのような還元できるかという意識が社員一人ひとりにあると、会社としての存在価値も大きく変わってくると思います。ただ、強制的になっては意味がない。参加したいという人が自発的に増えていくとうれしいですね」
サプライズのプレゼントは大成功! 手書きメッセージの違いにも大喜び!

ディナーパーティが終わり、会場の扉が開くと、エントランスに待機していたボランティアとウッディーとウィニーたちがゲストをいっせいにお見送り。「ありがとう!」「楽しんで!」など、思い思いに心を込めてプレゼントセットを手渡し、ご参加の皆さんからも笑顔があふれます。
プレゼントを受け取った方は、カチューシャなどのグッズを早速装着して大はしゃぎ!「プレゼントがこんなにいっぱい!」「手書きのメッセージが全部違う!」と感激されている様子を見て、ボランティアの参加者も笑顔を浮かべていました。
終了後、参加したクルーたちからも嬉しい感想が寄せられました。
「たくさんの子どもたちの笑顔を見られてうれしかった」
「こういう機会をたくさん増やしてほしい」
「チームワーク良く動けて達成感があった」
「子どもたちの楽しそうな姿が見られて感動した」
「ゲストの笑顔のために何ができるか考え、行動へつなげる社風を改めて感じた」
「普段お会いしない方々と一つになれ、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンファミリーの温かさを感じた」
最後に、河野からボランティアの皆さんへ、「今後もクルーを巻き込んだCSR活動をたくさん展開していきたい」という気持ちが語られます。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンから能登半島への支援。"子どもたちの笑顔あふれる未来づくり"をめざして
ユー・エス・ジェイは能登半島地震の発生直後から、被災地に対し募金の寄付や物資の無償提供などを行い、現在も支援を継続しています。
しかし、パークの仲間たちによるグリーティングなどのプログラムは実現できずにいたため、「またとないチャンスでした」と、エクスターナル・アフェアーズ部の河野 紗織は振り返ります。
「私たちはCSRスローガン『LOVE HAS NO LIMIT』のもと、“子どもたちの笑顔あふれる未来づくり”をめざしています。そこで、奥能登の皆さんがパークを訪ねてくださるこの機会に、子どもたちの笑顔を少しでも増やせればと考えました。
同時に、クルーが地域社会とのつながりを体感できる場を作りたいとも考えていて、村山社長からの後押しもあり、今回社内でボランティアの募集を行いました。
社外の方々と接していると、私たちの仕事が誰かの原動力になっていることに気づかされます。日々の業務が、誰かの勇気につながり、それ自体が社会への還元になっている。今回の活動では奥能登の皆さんにハッピーを届けるとともに、そんなユニバーサル・スタジオ・ジャパンの持つ力を、もっと多くのクルーに感じてもらいたいと願っています。」
Universal Studios Japan Foundation とは?

Universal Studios Japan Foundationは、参加する従業員が毎月の給与から希望の募金額を拠出することで社会貢献活動に参加できる独自の募金制度です。
「子どもの未来を支援する活動」「地元大阪の支援」「災害・人道支援」の中から支援したい分野を選ぶことができます。2023年には、地元・大阪市此花区の伝法幼稚園への教育物品の寄付や、保護動物の支援団体や里親子支援機関への寄付などの活動を行いました。
これからもユー・エス・ジェイは、子どもたちの笑顔あふれる“超元気”な地域社会実現に向け、地域貢献活動を継続してまいります。