イベント開始まであと25日となった6月下旬、地盤調査から始まり、設計、入念な安全対策、模型監修、
等身大での監修など、いくつもの工程をクリアし、ついに仮組みに至った。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン®のクリエイティブ・チームが総力を挙げて制作を進める等身大「リオレイア希少種」。
精緻に造られた鱗、鱗から角質に変わる境界などの細かな造作に、モンスターハンターの辻本プロデューサーをはじめとするカプコン・モンスターハンターメンバーの監修が加わり、極限の品質にまで到達した。
翼を翻し、今にも攻撃してきそうな姿。巨大な爪、踏み潰されるのではと思うような強靭な脚、巨大でしなやかに伸びる尾。
すべてがモンスターハンターで出遭う、あの「リオレイア希少種」である。
だが、まだこの強大なモンスターは目覚めていない。
プロジェクトも終盤、いよいよこれから「動かす」ことに向けての取り組みが始まる。イベント前からファンの「動かす」ということへの注目度は非常に高い。
すなわち製作者たちへの強烈なプレッシャーである。
「リオレイア希少種」制作プロジェクトを指揮する、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン®の門馬プロデューサーをはじめ、デザイン、設計、制作すべての工程に関わるメンバーは全員熟練したハンターであり、ゲストに負けないほどの期待を持ち、あの「リオレイア希少種」を100%再現したいと思っている。
だが、そのすべてをそのままに再現できるわけではない。
我々には、ゲストを快適そして安全にもてなすプロでなくてはならない、というエンターテイメントを提供するものとしての使命がある。
「リオレイア希少種」の全身を動かすことができない設置条件からくる物理的な制限、台風などの強風に耐えるための設計による自由度の制限、日々理想に立ち向かい現実に打ちのめされる。
至近距離で「リオレイア希少種」に遭遇した時の最も強力な印象は、その大きさだけではなく猛々しく 咆哮しながら迫り来る頭部と視線による威圧感なのではないのか。 その威圧感をさらに強調する息遣い、巨大なモンスター独特の生々しさ、動くたびに怪しく、神々しく光る甲殻。 それら全てが合わさり「リオレイア希少種」が動くことで、初めてゲストの期待に応えられる。
「リオレイア希少種」の威圧感を表現する上での重要なポイントとして
「彩色」という工程がある。
リオレイア希少種の全身は、いくトーンもの金色の甲殻で覆われている。
その金色をひとつひとつ、リオレイア希少種の部位に合わせて、色を作り、監修が行われる。
モンスターに精通したカプコンのモンスターハンターチームのデザイナーからの指示を濃度0.5%レベルで修正していく。
このように、濃淡が視覚では判別しづらいところまで追及し、リオレイア希少種の「金色」が監修をクリアしていく。
まるで日々、討伐することが困難な強力なモンスターとのクエストに挑んでいるようだ。
等身大「リオレイア希少種」を動かしモンスターとの遭遇をリアルに再現する、この難解なクエストへの格闘はつづく。
果たして自分たちはこのクエストをクリアできるのか、ゲストに「よくやった」と言ってもらえるのか、理想と現実の狭間で格闘する中、
「リオレイア希少種」は今まさに目覚めのときを迎えようとしている。
次回議事録ではパークで「金火竜」そのものと対峙することになる。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン®内での設置準備も同タイミングで整い、いよいよリオレイア希少種の降臨を待つのみだ。
議事録06 集え!深夜の最終決戦
イベント開催目前!
ついに、等身大「リオレイア希少種」、等身大「リオレウス希少種」がユニバーサル・スタジオ・ジャパン®に降臨!
前夜祭前夜までの様子に迫る!